Justice
決別と理解相互
架空世界
隔離社会
不安要素だけ残して
置いて行った
" Is it justice? "
列を成して進んだ先に
泣いていた子供が一人
声をかけて
手を伸ばしたら
霧のように霞んで消えた
視界が歪み
見知らぬ土地で
怒号が飛び
火花は散った
『誰かあの子を助けておくれ』
悲鳴をあげて
叫んだ母を
容赦なく遮る
人の群れ
誰もが絶望に呑まれて行く
忘れていたはずの夢を
掘り起こして
何に変えて
支配、制圧。
独裁国家
誰の為の居場所ですか?
唯一無二の命でさえ
左右される
無慈悲な空
哀訴嘆願
見下されて
嘲笑った悪魔のように
希えど、曇天の下
・・・届きはしない
" Is this justice ? "
こだまするのは
神の歌声か
名前を呼ぶのは
神の使者か
どちらにせよ
報われはしない
ほら此処にはもう
誰もいない
忘れていたはずの夢を
掘り起こして
何に変えて
色の無い雨が
頬に伝う
等しくあるべきはずの"価値"は・・・
決別と理解相互
架空世界
隔離社会
不安要素だけ残して
置いて行った
" Is it justice? "
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