行き場を失くし

2014年04月29日 15:57

 

 

 

幾夜に渦巻く

荒れ狂った命は


行き場を失くし

ただ彷徨うだけの童子


母の名を呼び、

子の名を呼んで


燃え盛る町を駆け抜けて

2人が出会い手を伸ばしたその時


空から大きな光が舞い落ちた



時代を越えて届けと願うたび


零れた涙は飴の代わりにもならない


せめてどうか明日が晴れるように


黒い水溜りの中睨んで少年は謳う



これは幻か、

これが平和の世か?


人が人を殺め

憎しみ、恨み、悲しむ連鎖


いつ終わりが来る?

血(ナミダ)は流れ続ける?



やがて来る"いつか"に期待して

もうどれだけの人が裏切られた?



欲しかったのはとても単純なもので


誰も君もまだ気付けずにいるんだね?


争いはまだ終わりそうにないけど


きっと大切な温もりがあることを知れるから






 


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