嘘予報
今日の天気は曇りのち晴れ
傘は持たずに出かけて行ったの
少しだけ肌寒い風が頬を撫でる
なんだか嫌な予感がしたんだよ
気持ち焦り気味に向かった先はキミのもとで
こんなときに限って電話にも出ないなんて
電車が来るまでの数分でさえ長く感じたんだ
今にも泣き出しそうな空の下で
突然降り出した雨は、心の奥にまで染みこんで
必死に堪えていた瞳から流れるそれは
愛するキミの隣、知らない誰かが笑って
そんな光景でもう嫌だよ・・・嘘つき予報
テレビはあまり見る方じゃない
情報はネットだけでも十分事足りてる
要らない知識と無駄に覚えた過去
一気に消去して置き換えたいよ
今日の天気は私の味方か?それとも敵なのかな?
予報は曇り時々雨ってなに、曖昧過ぎでしょ
窓を開けて覗いた空は雨が降る気配さえひとつない
苦しいくらい悔しいくらいむかつくくらい青い空で
見透かされたように狂った 的ハズレな天気予報に
私の感情乱されているおかしいくらい止まない雨
あの日の声が、あの日の笑顔と重なったんだ
すぐにゴミ箱へ捨てても完全には消去しきれない
降水確率もアテニナラナイ・・・私にだけイタズラな天気
それでもやっぱ・・・晴れた空の下、笑っていたいよ
だけど、どうして 何も聞こえないのかな
どっちの音がうるさいんだろう
怖いよ・・・ねぇ、ひとりじゃ何も出来なくて
突然降り出した雨は、心の奥にまで染みこんで
必死に堪えていた瞳から流れるそれは
愛するキミの隣、知らない誰かが笑って
そんな光景でもう嫌だよ・・・嘘つき予報
どうせ嘘つくならもっと
優しい嘘であってほしかった
私だけのそばにいてほしかった
この文章の著作権は管理人にあります。
無断使用・転載等は一切禁じます。