2015年05月29日 20:23

 

 

 

自由の羽なんてなかった

 

無作為に飛ぶしか出来ない僕は

 

疲れた羽を休める為の

 

居場所さえも疎まれていた

 

身体が染まるのは黒じゃない

 

徹底的に追い込まれた闇が

 

染み付いてとれなくなっただけ

 

一体何の為に、誰の為に生きればいい

 

レールさえしかれてない道を

 

歩くことさえ出来ないまま

 

 

あいつはまるで鴉みたいに

 

独りぼっちで惨めだって

 

何度言われて死にたくなって

 

それでも太陽は昇って

 

月はこんな僕も照らしてくれた

 

寂しがりやな僕の傍に

 

誰もいないし手も届かない

 

そんな日々があとどれほど

 

続けばこの闇は消えてくれるのだろう

 

 

今日も暴力と排除の日々

 

静かな町に響く鳴き声は

 

絶望と悲しみの歌声で

 

綺麗に鳴くことは出来ないから

 

一生誰にも伝わることはない

 

人並みの暮らしなんてあり得ない

 

こんな僕はどうして生まれてきたんだろう

 

いつも同じ自問自答繰り返して

 

誰かを傷付けて

 

僕は結局また鴉みたいに

 

群れを嫌って独りになって

 

大人になっても変わらないまま

 

時間だけが無情に過ぎてゆく

 

疲れたときにやってくる不安は

 

余計に涙を誘うから

 

もうやめておくよ、そろそろ行くよ

 

下手な歌をうたうのは終わりにしよう

 

 

 

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