『シナリオ。』

 

 

またあの声が聞こえる

 

私の中で邪魔をする

 

あいつもどうせ裏切ると

 

お前はかわいそうな奴だと

 

綺麗事は嫌いな性格で

 

すべての言葉が台本みたい

 

心に響くものなど何もないと言っているでしょう？

 

枯れ葉に水をあげても咲きはしない

 

そんな当たり前の光景が

 

日常茶飯事のようにあるね

 

笑ってなどいられないほど

 

苦しいまま辛い涙を隠して眠る

 

もう何度目の朝を迎えて声にならない叫びをあげた

 

自分勝手な私と貴方の幕は開いても閉じることはないわ

 

だってそうでしょ、観客さえ目を塞いで怯えているもの

 

突然鳴り出したエラー音で逃げ戸惑う人々の群れが

 

私の心の中をうまく現してくれているかのようだった

 

ねぇ最後にひとつだけ言わせて

 

私はちゃんと恋をしていましたか？

 

貴方の優しさも

 

貴方の心も

 

貴方の想いも

 

全部"clear"にして

 

壊したままで

 

私を○して

 

私をこの世からいっそ消してくれればいいわ

 

そうすればみんな

 

うまくいくはずよ

 

それが最高の完璧な『シナリオ。』

 

 

 

この文章の著作権は管理人にあります。
無断使用･転載等は一切禁じます。