Märchen
『シナリオ。』
2015年09月23日 21:08
またあの声が聞こえる
私の中で邪魔をする
あいつもどうせ裏切ると
お前はかわいそうな奴だと
綺麗事は嫌いな性格で
すべての言葉が台本みたい
心に響くものなど何もないと言っているでしょう?
枯れ葉に水をあげても咲きはしない
そんな当たり前の光景が
日常茶飯事のようにあるね
笑ってなどいられないほど
苦しいまま辛い涙を隠して眠る
もう何度目の朝を迎えて声にならない叫びをあげた
自分勝手な私と
ツキモノガタリ。
2015年01月17日 20:42
嗤え、嗤え、嗤えこれとない滑稽な噺さりとて真実を語るその唇は震えてる怖いもの知らずな我等何処まで夢現にて終りのない路を歩くそうこれは試されし遊戯(ゲーム)どんなに恋焦がれ追いかけて幾重にも穢れた手を差し伸べたところで勝つはずはないのにね・・・舞い上がれ白夜、月詠みて謀りし者一度抱いたその手に刃を握るのは卑怯だわ壊すは容易くて少し癖になりがちでしょこれ以上ない終焉、ほら貴方は満足の笑みを・・・揺らめいだ鼓動が疑問符だけを置き去りにしてこの文章の著作権は管理人にあります。 無断使用・転載等は一切禁じます。
Love@xxx
2014年09月20日 13:11
つかめない☆に手を伸ばしてそれはいつも画面の中で点滅中今夜もまだ明けない憂いばかり増していくきっと、キミが傍にいないセイ...透き通った風が舞う朝に溜息奇跡的に着信アリ!でほらね┣¨‡┣¨‡♥...
森の少女
2014年08月10日 18:42
古いアルバムを見つけた少年中身が気になって開いてみた時間と共に薄れた色はどこか寂しさを感じさせた綺麗な女性に目を奪われた長い髪に愛らしい瞳隣には優しそうな男性の姿2人の関係性にはあえて目を逸らしただただその女性に想いを馳せた少年は深い森で年下の少女と出会った『あなたのお名前は?』『あなたはどこから来たの?』『甘いものは好きかしら』少年は少女にあまり関心がなかったそれでも少女は毎日少年に会いに来たやがて季節は冬になり小さな村は白い雪で覆われた少年は森へは行かなかった大人に行くなと言われたからだあの子もきっと森へは行っていないだろう今日ばかりは少女のことを気にかけてみるそれから数日経ったある日のこ
御伽のカラクリ
2014年04月29日 15:08
むかし、むかし、あるところに
それはとても可哀想な少年がひとり
誰からも必要とされず
誰からも愛されず
温もりを知らずに育った少年は
いつしか自分の存在に疑問を抱いた
他のみんなとは違う
違うところはいったいどこなのか?
あの子にはあって
僕にはないところ
外見なのか
中身なのか
それとも他の何か
考えても答えが見つからなくて
それでも残酷な時間は巡る
僕の頭から流れ出たそれは
お婆さんが持っていた林檎の色で
僕の中で壊れた何かは
お姫様が履いていたガラスの靴のよう
遠くで微かに聞こえるそれは
マカロン
2014年04月29日 15:07
色とりどり並べられた
小さな小さな甘いボタン
押したら何か変わるかな?
押したら空は晴れるかな?
甘いだけの淡い罠では
悪いものさえ追い払えないから
少しの毒と少しの強気
ねぇ、
私は上手く笑えてる?
可愛いマカロン
どこまで転がる
落ちたその先は
何が待ってるの
可愛いマカロン
溶けそうな色
強く握れば壊れちゃうからね
優しく包み込めるくらいの
思いやりがあれば
もっと上手に笑えるかな
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